原水爆禁止2019年世界大会に参加して、様々な体験・学習を行うことが出来ました。
初日に訪れた原爆資料館では、初めて実際に被爆した展示品を見たり、触れたりすることが出来ました。中には、目を背けたくなるような物もあり、これが現実に起きたことであると思うと胸が張り裂けそうな思いになりました。
2日目は被爆者である三田村シズ子さんから被爆体験を聞きました。被爆者の方からお話を聞くのは初めてであったため、貴重な経験となりました。中でも被爆者であることを言わなければ気づいてもらえない・目に見えない(内臓を壊されていく)ために認めてもらえないという言葉が印象に残っています。原爆はその瞬間だけでなく、一生闘わなくてはならない傷を背負わせる恐ろしいものであると心の底から感じました。
3日目は分科会(映像の広場)に参加し、様々な映像作品を鑑賞しました。中でも「NAGASAKI 1945 アンゼラスの鐘」というアニメーション映画が印象的で、実際に自分が体験しているような気持になり、被爆直後の状況や原爆の恐ろしさを学ぶことが出来ました。
開会総会・閉会総会では、海外代表の方をはじめとした様々な方の発言を聞くことができ、平和に対する強い思いを感じることが出来ました。
原水爆禁止2019年世界大会に参加し、核兵器のもたらした被害の大きさや悲惨さを改めて学ぶことが出来ました。また、実際に自分の目で見ることでしか学ぶことのできないことや、感じることの出来ない思いもあり、とても貴重な経験となりました。核兵器禁止条約に25か国が批准した今、1日でも早く条約が発行され、核兵器のない平和な世界になるよう、私たちに出来ることから取り組んでいければと思います。
中江 佐々木